豊胸術には、必ずリスクが存在します。豊胸術によって異なるリスク、共通するリスクがあることもご存じでしょうか。リスクをきちんと把握することで、自分に合った豊胸術を選ぶこともできます。
シリコンバッグ豊胸のリスク
シリコンバッグ豊胸は、施術が行われてきた歴史が長く、サイズの選べる幅も広いため今でも用いられている施術ですが、勿論デメリットも存在します。
シリコンバッグ豊胸とは
シリコンバッグ豊胸は、最も歴史の古い豊胸術であり、今でも行われています。皆さんがご存じの施術だと思われます。
シリコンバッグ豊胸は、シリコンバッグを胸にメスを用いて挿入する施術で、2カップ以上のサイズアップが期待できる豊胸です。ご自身の求める、サイズや形を選べること、またその形がそのまま胸に反映できます。
近年の豊胸手術はメスを使わずに行う施術方法が増えてきてシリコンバッグは古いイメージを持たれてしまうことがありますが、サイズを大きくするならばやはりシリコンバッグ豊胸が人気ですので、他の豊胸施術で満足できなかった方が2回目の施術時にシリコンバッグ豊胸を選ぶ確率が多いです。
シリコンバッグの種類
スムースタイプ
スムーズタイプのシリコンバッグは表面部分がつるつるした素材になっています。触り心地はテクスチャードタイプの物よりも柔らかく、本物に近いです。ただし、マッサージケアが必要で、カプセル拘縮を起こす可能性があります。ダウンタイムはテクスチャードタイプよりも短い印象です。
テクスチャードタイプ
テクスチャードタイプのシリコンバッグは表面部分がざらざらした素材になっています。触り心地は硬く、スムーズタイプの物と比べると自然さは劣ります。マッサージは不要です。ダウンタイムはスムーズタイプよりも長いです。
施術方法
シリコンバッグ豊胸はメスを使った施術ですので施術時間も長く、ダウンタイムも他の豊胸と比べても長い傾向にあります。
メスをいれる箇所は胸の下部か脇の線に沿って入れることが主流です。
挿入場所
シリコンバッグは、入れる位置によって触り心地や見た目も変わります。
大胸筋下
シリコンバッグを挿入する位置で一番深い位置にあたる場所が大胸筋下です。乳腺の下にある筋肉が大胸筋で、大胸筋を剥がした下部に、シリコンバッグを挿入します。 見た目はシリコンの形が出にくく自然になりますが、触った感触は、筋肉の下ということもあり、硬くなりやすいです。大胸筋下に挿入するということは筋肉を剝がす必要がありますので痛みを伴います。
乳腺下
シリコンバッグは、乳腺下に挿入します。シリコンバッグを挿入する際に大胸筋や筋膜を剥離する必要が無いので、一番リスクも少なく触った際にも自然な仕上がりになります。
リスク
シリコンバッグ豊胸は他の施術と比べても大掛かりな施術ですので、リスクも多いです。
カプセル拘縮
シリコンバッグ豊胸の最も多いリスクがカプセル拘縮です。カプセル拘縮の原因は、スムーズタイプのシリコンバッグを挿入した際にマッサージを怠り、被膜がシリコンバッグの周りに出来てしまうことで起こります。スムーズタイプのシリコンバッグは表面部分がつるつるしているので、どうしてもシリコンの周りに被膜ができてしまいます。被膜を硬くしないためにも、マッサージが必要なのです。マッサージが出来ないと感じてしまう方は、初めからマッサージが要らないタイプのテクスチャータイプ物を選ぶと良いでしょう。また、マッサージを行うことで、拘縮を起こすことも防げますし、より自然な感触の胸になります。
ダブルバブル
シリコンバッグはサイズの大きい物を選べばもちろんそのサイズのまま胸に挿入することが可能ですが、元の胸のサイズが小さい方や、痩せ型の方は胸に大きいサイズのシリコンバッグを入れる空間が無いため、ダブルバブルという二重の胸になってしまう現象が起きます。
乳がん検診が受けられなくなる
シリコンバッグ豊胸を行うと乳がん検診が受けられなくなってしまう場合があります。原因は、乳がん検診のようなマンモグラフィ検査を行う際に胸を機械で押す必要があり、シリコンバッグが破損してしまう恐れがあるからです。
また、シリコンバッグ自体は体内には無い異物ですのでエコー写真などに映り込んでしまい、がんを見落とす可能性があります。
バッグ破損
近年のシリコンバッグは破損しても体内に飛び散ってしまわないように、ジェルのような中身になっていることがありますが、生理食塩水のような液体ですと破損した時に胸に収まらずに体内に飛び散ってしまう可能性があります。
