豊胸術には、必ずリスクが存在します。豊胸術によって異なるリスク、共通するリスクがあることもご存じでしょうか。リスクをきちんと把握することで、自分に合った豊胸術を選ぶこともできます。
脂肪注入豊胸のメリット・デメリット
脂肪注入豊胸は、自身の脂肪を胸に注入する施術です。メスを入れずにバストアップが可能なので近年人気の施術です。
脂肪注入豊胸とは
自分自身の太ももや二の腕から余分な脂肪を吸引し、胸に注入をしてバストアップを促す豊胸術です。ヒアルロン酸豊胸やシリコンバッグ豊胸と比べると、比較的新しい豊胸の技術で、近年クリニックでの導入が増加しています。脂肪吸引時は、カニューレという細い管を使用するところが多いです。この管は、出血や吸引時に凹凸ができるのを抑制する効果があります。
メリット
身体への負担が少ない
手術では、カニューレという細い管を使用するため、皮膚を大きく切開することはありません。 カニューレが入れる分の切開のみで良いので、術後の傷口は小さく、傷跡もほとんど目立ちません。
見た目や触り心地が自然
自身の脂肪を胸に注入するので、ヒアルロン酸やシリコンバッグなどの人工物かのような感覚、手触りや動きも自然なため、周囲にばれにくいのが特徴です。
痩身効果が期待できる
胸に注入する脂肪は、太ももやお腹など自身の脂肪を使用します。余分な脂肪を胸に活用できることから、バストアップとともに痩身効果も期待できるという、まさに一石二鳥の豊胸術です。
アレルギーなどの拒絶反応がない
ヒアルロン酸やシリコンバッグは人工的なもので、身体にとっては異物の存在です。人によっては、体内に異物が入ると過剰に反応して、拒絶反応を起こす場合があります。しかし、脂肪注入豊胸は自分の身体の脂肪組織を使用するので、異物と認識される心配がありません。
デメリット
施術費用が高い
他の豊胸術に比べると、費用が高く設定されていることが多いです。種類やクリニックよって施術の費用は変動しますが、ヒアルロン酸豊胸やシリコンバッグ豊胸はだと施術費用が約60万円～80万円前後であるのに対し、脂肪注入豊胸術は約100万円前後になるとされています。この金額よりも安く設定しているところもありますが、クリニックによっては採取した脂肪組織を、不純物の除去処理をせずに、そのまま胸に注入する方法を行うところもあります。施術を受ける前に、費用の内約を一度確認することをおすすめします。
痩せている人には向かない
脂肪注入豊胸は、自分自身の脂肪を採取することが必要となります。そのため、痩せている人であるとそもそも脂肪が少ないことから、脂肪の採取が困難になります。無理やり脂肪を取り過ぎてしまうと、採取部位が凹凸になる場合があるので、過剰な脂肪採取は禁物です。当然ながら、脂肪を採取できないと脂肪注入豊胸を受けるのは難しくなってしまいますので、脂肪注入豊胸は痩せ型の人には不向きといわれています。
持続期間の個人差が大きい
採取した脂肪組織を、例え不純物を取り除いたクリアな脂肪組織にしたとしても、注入後全て胸に定着する訳ではありません。脂肪注入豊胸は半永久的とされていますが、実際注入された脂肪が胸に定着するのは約50～60%です。不純物を取り除くことで定着率を高めることはできますが、依然として、脂肪の定着率は脂肪注入豊胸の課題とされています。
しこりができる可能性あり
許容量を超えて脂肪を一度に大量に注入したり、一ヶ所に塊で注入するとしこりの原因になる可能性があります。脂肪注入豊胸によるしこりについては、別ページの「脂肪注入豊胸のリスク」で詳しく説明します。
